Yuu's Blog

～引用開始～

[中絶禁止法案]米サウスダコタ州議会で可決、成立へ(毎日新聞)

　【ロサンゼルス國枝すみれ】ＡＰ通信によれば、米サウスダコタの州議会は２４日、人工妊娠中絶をほぼ全面的に禁止する内容の法案を可決した。ラウンズ知事が署名すれば７月１日に州法成立となる。成立すれば法廷闘争に発展するのは確実で、保守派判事２人が任命されたばかりの連邦最高裁で、妊娠中絶を合法化したロウ対ウェイド判決（１９７３年）が覆される可能性も出てくる。

　法案は命は受胎から始まるという考えに基づき、中絶手術を行った医者に禁固５年の刑と罰金５０００ドルを科す。母体を救う手術は除外されるが、レイプや近親相姦（そうかん）の結果、妊娠した女性の中絶手術も禁じている。

　共和党のラウンズ知事は２４日、「中絶反対。命を守るためにできるだけのことをすべきだ」と話しており、署名する可能性が高い。州内で唯一の中絶クリニックを経営する「プランド・ペアレントフッド」は、成立したら憲法違反として提訴する方針だ。

　ロウ対ウェイド判決は、母体を救う場合を除く中絶を禁止したテキサス州法を違憲とした最高裁判決で、女性の中絶決定権を認め、妊娠３カ月以内の堕胎を合法化した。

　同判決を覆そうとする反対派は、ブッシュ２期目でロバート最高裁長官とアリート判事という保守派判事２人が任命されたことで機が熟したとみている。同様の妊娠中絶禁止法案はインディアナ、ジョージアなど７州議会に提案されている。

2006年02月25日11時03分

～引用終了～

この中で、非常に気になった部分がありました。
＞レイプや近親相姦（そうかん）の結果、妊娠した女性の中絶手術も禁じている。

もし、それが禁止されたら、性犯罪被害者の女性は大変ですね。


レイプによる結果の中絶も禁止した場合を想定してみましょう。

たとえレイプされた結果でも、生まなければならないので生みます。
そして、育てることになります。

子供が物心ついたら、当然、世の中に興味を抱きます。そして親に質問します。

「○○君にはパパがいるのに、どうして僕にはいないの？」

これを聞かれたら、母親はどう答えるのでしょう。子供には罪がないが、その質問はさぞや母親を苦しめてしまうでしょうね。

確かに子供にだって命があります。その子供に罪はありません。「命を大切に」という考え方は、理解できます。

しかしですね～・・・・。

この法案に賛成した米国保守系政治家やその支持者は、自分の娘さんや恋人などがこういう状況におかれたとき、そしてその女性が苦しんでいても、産むようにというのでしょうか。

「○○君にはパパがいるのに、どうして僕にはいないの？」
保守系政治家やその支持者は、この質問にどう答えるんでしょうか。

この法案に賛成する人たちは、このことを真剣に考えるべきでしょう。

というか、

妊娠中絶禁止法に賛成した政治家およびその支持者は、中絶禁止によって発生しうることが十二分に考えられる問題から、目をそむけるな!!